「刊行にあたって」から本書は5つのパートからなる。
第１章「｢超保険」が変える保険代理店経営モデル」は、ジャーナリストの立場から10年間の超保険の歩み、抜本超保険の特徴と新旧の相違点、留意点、課題そして専業代理店経営にとっての意味合い、これからの専業代理店の在り方の展望についての解説と問題提起である。
第２章「｢超保険」現場実践レポート」は、全国各地で超保険の推進に取り組む10の代理店の実践事例を取材・紹介したものである。また、併せて特別レポートとして東日本大震災の被災地代理店からの報告を掲載している。
第３章「マーケティングの視点から見た「超保険」の可能性」は、望月広愛氏に、超保険について「割安か割高か」という顧客にとって重要な問題をマーケティングの観点から論じてもらった（月刊メールマガジン「インスウォッチ』誌上に掲載した論稿を監修者が許可を得てまとめ直したものである)。
第４章「商品戦略と「超保険｣」は、尾篭裕之氏が、超保険をマーケテーイングマネジメントの観点から分析しているが、保険会社がこの商品をどう位置付けたかという商品戦略の検証と、さらに超保険を販売する際の成果とリスクにつき販売代理店の立場でまとめたものである。
第５章「3つの診断から見た「超保険」の傾向と対策一代理店経営実調査と超保険要因分析」は、経営コンサルタントの立場から、長忠氏が超保険に取り組む55代理店へのアンケートによる経営実態調査を基に、客観的データを通して見た「超保険がはたして経営収益に寄与しているかどうか」の分析と、今後の課題について独自の視点から論じている。